2008年6月26日木曜日

時代を先取りしたiPhoneと先取りしすぎたD4

iPhoneは強力なGPUを搭載することで快適なブラウズ環境、シームレスなソフトウェアキーボード等を実現した。これに対しD4はAtomプロセッサ等の強力なハードウェアを搭載し、フル機能のWindows Vistaをこれに搭載した。

D4は時代を先取りしすぎたのではないか、と私は思っている。Intelは今1w以下でPCと同等の演算能力を持つプロセッサを開発している。AMDも同様と考えられている。(参照はこちら)そしてNVIDIAはTegraの開発によってモバイル機器用のGPUに革命を起こそうとしている。iPhoneはGPUを強化することでスマートに高レベルなユーザー体験を提供した。D4はAtomを搭載することで高レベルなユーザー体験を提供しようとしている。

将来開発されるであろうプロセッサとGPUでするべきことを今してしまったことがハードウェアの大型化を招き、D4は中途半端になってしまうのでは無いだろうか。今発売するならば、HP 2133 Mini-Note PCの様なNetbookを開発し、それにD4の様な通話、メールやW-SIMのシステムを搭載したほうがよかったのではないだろうか。そしてD4が目指そうとした『ポケットサイズでフル機能のPC』は目前に迫っているのではないだろうか?

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