2008年8月16日土曜日

WILLCOM D4の未来を考える

WILLCOM D4の今後を考えるにあたって、現状でD4が抱える問題点を箇条書きにする。
・キーボード・マウスが使いづらい
高性能であるために本体のサイズが大きく、キーボードの幅が広すぎるため、親指で打つには広すぎるが、タイピングするには狭すぎる。まさに帯に短し襷に長しである。キーボードを出している時のタッチパッドとマウスのボタンが遠いのも問題である。
・バッテリーの持ちが悪い
主な原因はVistaを起動していないと通話・Eメール・ライトメールが使えない点にある。

WILLCOM D4の弱点は実はこれくらいで、意外にも弱点が少ない。しかし、この二つの弱点は「ハンドヘルド&フル機能Windows搭載」が売りであるWILLCOM D4にとって致命的な弱点といえる。

この二つの弱点を解決するためにはハードウェアを小型化・小電力化するしかない。ハンドヘルドで打つのに適したInputと、フル機能のWindowsが長時間動作することの二つを兼ね備えるためには、それぞれ小型化・小電力化が必要だ。バッテリーを大きくしてしまっては重量がかさみ、ハンドヘルドには適さなくなってしまう。これについては以前のエントリ「時代を先取りしたiPhoneと先取りしすぎたD4」で述べた通りだ。

ただし、フル機能のWindowsの長時間駆動が不必要ならば話は変わってくる。WindowsがOFFの状態でも通話・Eメール・ライトメールを使えればよい、Windowsはたまに使えればよい、という場合だ。
案としては二つ上げられる。
1.専用のARMプロセッサと小さなメモリを専用に用意し、Linuxを走らせる
いわゆるLatitude ONやSplash Top様式だ。
小さな消費電力で長時間駆動を実現し、また、ある程度の機能も実現できる。専用メモリを用意するのはWindowsがスリープ中はメモリ内にその状態を保存しているからだ。もしもスリープ中のメモリを共有可能にするような技術力があるのならばそれでもよい。
2.さらに小さな専用プロセッサとメモリ等を用意する
着信・Eメール及びライトメール受信機能のみを動作させ、受信を知らせるランプとバイブ、イヤホンマイクとSIM等にのみ電力を供給する。伝言メモやライトメールはWindowsを起動しないとみれなくなるが、最も実現しやすい筈。小さなフラッシュメモリを用意し、Windows側から同期するようにすればSSDやHDDの電力も消費しなくてよい。

まぁ、改良の案としてはこんなところ。個人的にはWindowsが長時間駆動してくれないと困るので、ハードウェアの進化に期待したい。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

D4の問題点ってあと「重すぎる」ことじゃない?
普通の携帯が100gとして、W-ZERO3の200gまでは何とかなったけど、D4は500gあるからねぇ。

どこでも通信端末とするには通信速度が遅すぎるのでE-mobile+EeePCにはかなわんし、俺みたいに携帯代わりにするには論外と、何とも中途半端な感じがするのが最大の問題だと思う。

Agate さんのコメント...

Windowsがフルで動作することをトレードオフと考えれば十分な軽さだと思います。
競合するモデルであるOQO model 02やVAIO type Uと比べても全く遜色ない重さだと思います。
現実的なことをいえば今の半分くらいの重さになってほしいものです。
まぁ、サイズの縮小とともにIntel,AMDにがんばって欲しいものです。

通信速度はWILLCOM COREですでに改善の目処が立ってるから書かなくていいと思ったんですが、まぁ携帯代わりにはとてもなりませんね。

やっぱり結論として「時期尚早」だったというところですね。WILLCOM COREが実際に動作することには300グラムくらいまでは軽量化できてるんじゃないでしょうか?