2010年3月5日金曜日

コンシューマ市場におけるナローバンドの可能性はハイブリッド回線にある

 HYBRID W-ZERO3(WS027SH)が発売されて一ヶ月と少しが経過した。市場での売れ行きは登場時から少しづつ勢いを減衰させている。
 既存のW-ZERO3シリーズユーザーから見たWS027SHはやはりフルキーボードを搭載しない異端であろう。これはフルキーボードを重視するユーザにとっては大きな問題だ。複数の回線を搭載したことで通信面で大幅に高速化されたことは大いに評価できるが、どちらの通信回線を用いるかの管理の猥雑さは否めない。体積がましたこともマイナス面だ。多くのスマートフォンが薄型化の一途を辿る中で、WS027SHだけが時代を逆行してしまっている。少なくとも、筆者にとってはWS027SHよりもWILLCOM 03(WS020SH)の方が魅力的だし、最も欲しいと思うスマートフォンはHTCが製造しGoogleが販売しているNexus Oneだ。
 さて、本題に入ろう。最近WILLCOMが「ナローバンド市場に可能性あり」としきりに主張している件についてだ。WILLCOMはエンタープライズ市場での優位性についてしきりに主張しているので、私はここでコンシューマ市場での優位性を主張したいと思う。
 ナローバンド回線のメリットの一つに、ブロードバンドと比較して消費電力が低い事が挙げられる。Nexus Oneのユーザは3Gをオフにする事でバッテリー駆動時間が非常に伸びることを指摘している。そして、この特徴がAndroidを含むクラウドと同期するスマートフォンと非常に相性が良いのだ。
 メールや通話等の、プッシュ配信が重要かつ高速回線を必要としない部分にナローバンドを用い、ブラウジング等の回線には高速回線を用いればよい。もちろんこれはソフトウェア的にどちらの回線を使用するかをソフトごとに設定できることが好ましい。こうすることでAndroid端末で特に顕著なスマートフォン全般の弱点である待機時間の短さを克服することができる。
 また、それぞれ独自に接続したり切断したりできることから、Advanced W-ZERO3[es]等でありがちなブラウジング中のライトメール・通話・メール等による通信回線の切断に悩まされる事も無い。

WILLCOMさん、ハイブリッド回線でフルキーボード搭載のAndroid端末出してください!!お願いします!!

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